- 建設分野における生産性の向上の課題とは?
- 課題に対する解決策と新たに生じうるリスクとは?
- Kayが自らの技術士取得の体験も交え、最近の問題に斬り込み、回答要点を発信していきます。




建設部門(施工計画)/2019年/必須Ⅰ/試験問題

今回は、必須の2019年です。この年から新しい試験制度が開始になりました。問いかけの切り口となっている部分にアンダーラインをしておきます。問いかけの切り口についての解説は以下の記事をご参照ください。

2019年 必須 Ⅰ‐1
我が国の人口は2010年ごろをピ‐クに減少に転じており、今後もその傾向の継続により働き手の減少が続くことが予想される中で、その減少を上回る生産性の向上などにより、我が国の成長力を高めるとともに、新たな需要を掘り起こし、経済成長を続けていくことが求められている。
こうした状況下で、社会資本整備における一連のプロセスを担う建設分野においても生産性の向上が必要不可欠となっていることを踏まえて、以下の問いに答えよ。
(1)建設分野における生産性の向上に関して、技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
(2)(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)(2)で提示した解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
(4)(1)~(3)を業務として遂行するに当たり必要となる要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。
回答要点

回 答 要 点
(1)課題
①計画段階での生産性向上:設計と施工の従来型の分離発注の限界(実施設計完了後に施工者へ設計図書の引継ぎ→照査の結果、手戻りのケ‐ス有。)
⓶施工段階での生産性向上:技能者、技術者の人員不足。現場技術者の膨大な時間外労働(特に年度末)。
③維持管理段階での生産性向上:建設後、50年以上経過するインフラの加速度的な増加。人員不足。事後保全に追われ効率低下。
(2)最も重要な課題:②施工段階での生産性向上
解決策
①施工のICT化:MG・MCの活用領域の拡大、ドロ‐ンによる計測、3Dデ‐タ活用、建設機械の自動化、自律化、無人化施工、画像解析による検査。竣工書類の電子納品。
②施工時期の平準化:繁忙期と閑散期の工事量の格差を是正、工期設定支援システムの活用。
③CCUSの活用拡大:ICカ‐ド運用により、現場に入場する技能者の管理(経歴、保有資格、社会保険加入状況)が容易になり、現場事務負担の軽減。技能者のランク分けによりスキル向上へのインセンティブ付与。
(3)新たに生じるリスク: デジタル化への理解不足や抵抗感に伴う取組み停滞
対応策: デジタル専門部署の創設、説明動画コンテンツなどの教育体制整備、コミュニケ‐ションの強化
(4)必要となる要件:社会の持続可能性の構築や公益確保に向け、誠実性を以って業務の生産性向上を目指すとともに継続研さんを行う。
今回で必須は以上です。次回以降、選択Ⅱ‐1になります…

コメント