- 過疎化が進む地域の維持管理の課題解決策は?
- 新たに生じるリスクとその対応策とは?
- Kayが自らの技術士取得の体験も交え、最近の問題に斬り込み、回答要点を発信していきます。




建設部門(施工計画)/2020年/選択Ⅲ/試験問題

回答要点も13本目の記事になりました。ラスト2本です。今回は、2020年の選択Ⅲ‐2の回答要点になります。
2020年 選択 Ⅲ‐1
我が国は人口減少局面にあることに加え、総人口に占める高齢者の割合は増加しており、他国も経験したことのない超高齢化社会を迎えようとしている。こうしたなか、全国平均に比べて早い時期から高齢化が進行している過疎地域では、今後の地域社会の維持・継続が困難になる事態が多数発生すると危惧されている。このような状況を踏まえ、施工計画・施工設備および積算分野の技術者として、以下の問いに答えよ。
(1)過疎化が進行しつつある地域におけるインフラの維持管理・更新を実施するに当たって、多面的な観点から課題を抽出し、その内容を観点とともに示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)前問(2)で示した解決策の実施に際して生じ得るリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
建設部門(施工計画)/2020年/選択Ⅲ/回答要点

回 答 要 点
(1)課題
①効率的な維持管理・更新の施策見直し: 1)過疎化地域では施工会社の調達も困難→事業が成立しない。従来型の個別発注形態では不効率。2)衰退する自治体では技術ノウハウが不足。3)老朽化したインフラの増大→人海戦術主体の点検作業では量的に限界。
②人材の確保・育成: 建設人口の減少、高齢化、若手の建設業離れ、高い専門性を持つ人材が不足。
③事業コストの確保: 人口減少が著しい地域では税収の見込みが乏しい。自治体が財政難の中で事業資金の調達が必要。
(2)最も重要な課題: ①効率的な維持管理・更新の施策見直し
解決策
①調達の効率化: より包括的な発注方式(維持管理付き工事発注方式、地域維持型JV方式、フレ‐ムワ‐ク方式など)の採用→受発注者双方の手続き労力減、事業を集約し効率化。
②地方への技術支援:中央拠点から、専門技術者の育成やプラットフォ‐ムを活用した最新の情報共有などの技術支援。
③技術開発の促進: 画像計測、非破壊検査、モニタリングなど、ITやAI、ビッグデ‐タを駆使した点検技術や、劣化予測技術、補修・補強技術の開発を推進。
(3)新たに生じるリスク: 包括的な発注→対応業者の目途は付くが固定化→競争性の欠如→長期的には成長鈍化。
対応策: 専門性ある第三者による品質・コスト査定。

次回、回答要点のラスト、2019年です…
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