【技術士総監部門/回答要点編】⑧総監/記述式/2019年/回答要点

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  • 過去のヒューマンエラー事例とその時の対処は?
  • 今後、発生する可能性があるヒューマンエラーとはどんなモノ?
  • ヒューマンエラーの防止や影響の軽減のためにどんな新技術や方策を導入する?
  • Kayが自らの技術士取得の体験も交え、最近の問題に斬り込み、回答要点を発信していきます。

前回までの話は…
①総監/記述式/2022年/試験問題
②総監/記述式/2022年/回答要点
③総監/記述式/2021年/試験問題
④総監/記述式/2021年/回答要点
⑤総監/記述式/2020年/試験問題
⑥総監/記述式/2020年/回答要点
⑦総監/記述式/2019年/試験問題

目次

総監/記述式/2019年/回答要点

回 答 要 点 

(1)私が取り上げる事業・プロジェクト等の内容と過去に発生したヒューマンエラーの事例

①事業・プロジェクト等の名称及び概要: 鉄骨造の生産施設建設工事。設計施工一括方式での請負。基本設計⇒概算⇒基本合意⇒詳細設計⇒詳細見積⇒契約締結⇒施工⇒竣工引き渡しのフローとなる。

②事業・プロジェクトの目的: 顧客の生産計画を聞き取り、最適な生産空間を提案および提供する。

③この事業・プロジェクト等が創出している成果物: 主にラーメン構造の鉄骨造の生産施設。建築・電気設備・機械設備・外構造成含む。

④計画段階と実施段階で発生したヒューマンエラーの事例

1)計画段階

・ヒューマンエラーの内容とそれによってもたらされた影響: 積算業務での外壁部材数量の計算ミス。本来、要する金額よりも少なく見積してしまい自社の利益損失に影響。

・発生原因:外壁面積をスプレッドシートで表計算していたが、高さ寸法の入力を1桁間違えてしまったのが原因。

・そのとき取られた対応:発覚後、すぐに現場サイドに連絡し誤発注を抑止。

・再発防止対策:概数検算の実施により大幅な数量の相違を抑止。これを業務手順書に追記し、部門員に周知(情報管理)。

2)実施段階

・ヒューマンエラーの内容とそれによってもたらされた影響:内装工事の開始日を1日勘違いし、工程を遅延。

・発生原因:頭の中でスケジューリングし、勘違いの段取りを誘発。

・そのとき取られた対応: 内装担当の業者に訂正日程で依頼したが手遅れであった。

・再発防止対策: 一元管理した週間工程表を作成し関係者と共有。チェックリストで依頼漏れを抑止(情報管理)。

(2)今後発生する可能性があるヒューマンエラー

(a)今後発生する可能性があり、かつ重大な影響をもたらすヒューマンエラー

①ヒューマンエラーの概略と事業・プロジェクト等への影響: 施工段階で設計図書の記載と異なる寸法で鉄筋コンクリートの独立壁を施工してしまう⇒設計図書の記載内容に基づき顧客と契約しており契約とも相違⇒既設の独立壁を撤去の上、正規の材寸法で再施工。⇒撤去・再施工コストの損失。これに伴い工期も延長となり顧客からの信用失墜にも影響。

②ヒューマンエラーの発生する原因:型枠を担当する業者の材料発注ミス。自社の材料検収及び施工管理での見過ごしミス。

(b)今後新たな技術や方策の導入により、その防止や影響の軽減が期待できる状況

①新たな技術や方策:建設で使用する部材のプレキャスト化、ユニット化、寸法の規格化の検討(経済性管理)。

制作や加工を工業化現場へ輸送⇒現場での作業は取り付けや据え付けのみ⇒現場作業の軽減及び単純化⇒材料選定ミスや施工順序の勘違いといったヒューマンエラーの発生確率が減少⇒ヒューマンエラーに伴う手戻りがなくなり産廃やCO2発生抑制に寄与(社会環境管理)

②実現するために乗り越えなければならない課題や障害、実現させることのデメリット

・従来の施工法よりもフロントローディングが必要(経済性管理) ⇒初期の計画工程に検討負荷が集中し一時的に過重労働(安全管理とトレードオフ)⇒当該工程に専門スタッフの増員(人的資源管理)

・従来の工法よりも直接的なコストは高騰⇒現場作業工程は短縮される⇒期間短縮に伴い仮設維持費や現場職員の人件費などの間接的コストは減少⇒両者を相殺(経済性管理

・プレキャスト化及びユニット化⇒部材重量が増大⇒揚重機械も大型化⇒重大災害(3人以上の死傷者が生じる労災)の発生が二次リスクに⇒リスクアセスメントや安全大会で有効なリスクコミュニケーション(安全管理)

次回は、2018年の問題を見ていきます…

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