【技術士総監部門/回答要点編】④総監/記述式/2021年/回答要点

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  • 現在のデータの利活用の状況と問題点は?
  • 今後導入が可能なデータ利活用の方法は?
  • 近い将来新たに導入が可能になると思われるデータ利活用の方法は?
  • Kayが自らの技術士取得の体験も交え、最近の問題に斬り込み、回答要点を発信していきます。

前回までの話は…
①総監/記述式/2022年/試験問題
②総監/記述式/2022年/回答要点
③総監/記述式/2021年/試験問題

目次

総監/記述式/2021年/回答要点

今回は、総監2021年の回答要点です。5管理を散りばめながら、すべてに触れました。

回 答 要 点 

(1)私が取り上げる事業・プロジェクト等の内容と現在のデータの利活用の状況

①事業・プロジェクト等の名称及び概要:生産施設建設事業。設計施工一括方式での請負。基本設計⇒概算⇒基本合意⇒詳細設計⇒詳細見積⇒契約締結⇒施工⇒竣工引き渡しのフローとなる。

②事業・プロジェクト等の目的:顧客の生産計画を聞き取り、最適な生産空間を提案および提供する

③事業・プロジェクト等が創出している成果物:主にラーメン構造の鉄骨造の生産施設。建築・電気設備・機械設備・外構造成含む。

④現在のデータの利活用の状況

・どのようなデータを収集・解析しているか⇒BIMモデル。3次元化した建築モデルに様々な属性情報を付与させている

・事業・プロジェクト等にどのように活用しているか⇒3次元で可視化

⇒細部の部材干渉の検証の効率化

⇒顧客との早期での合意形成に寄与

・現在どのような点に留意して利活用を行っているか⇒フロントローディングのツールとして初期の検討段階から設計、施工、維持管理まで一貫して活用

・現在の利活用に伴う問題点・今後に向けた課題は何か⇒BIMモデル作成できる技術者が限定されているのが問題。専門特化スタッフの育成と全技術者の基本操作の習得が課題。

(2)現在既に利用できるデータや技術を用いて今後導入が可能なデータ利活用の方法2つ

①‐1 利活用可能なデータの内容とその方法:BIMモデルを利活用し、建設で使用する部材のプレキャスト化、ユニット化、寸法の規格化の促進。

②‐1 事業・プロジェクト等への期待効果と理由

建築部材ごとの3Dモデル化⇒ファブとの制作データ連携が容易に⇒事前に工業化された部材を現場に輸送⇒現場では部材の取り付け、据え付け作業が中心に⇒現場作業の軽減および単純化⇒工程短縮(経済性管理)

⇒相乗効果として現場での産廃やCO2排出の抑制に(社会環境管理)

③‐1 利活用の課題やリスク

・従来の施工法よりもフロントローディングが必要(経済性管理) ⇒初期の計画工程に検討負荷が集中し一時的に過重労働(安全管理とトレードオフ)⇒当該工程に専門スタッフの増員(人的資源管理)

・従来の工法よりも直接的なコストは高騰⇒現場作業工程は短縮される⇒期間短縮に伴い仮設維持費や現場職員の人件費などの間接的コストは減少⇒両者を相殺(経済性管理)

・プレキャスト化及びユニット化⇒部材重量が増大⇒楊重機械も大型化⇒重大災害(3人以上の死傷者が生じる労災)の発生が二次リスクに⇒リスクアセスメントや安全大会で有効なリスクコミュニケーション(安全管理)

①‐2 利活用可能なデータの内容とその方法: 動画データツールを利活用した人材教育の推進

②‐2 事業・プロジェクト等への期待効果と理由

指導する熟練者、指導受ける若手の双方の時間が拘束されない⇒空き時間活用による時間効率向上⇒時短(人的資源管理)

③‐2 利活用の課題やリスク

・個人知や暗黙知に依存⇒組織としての統一された技術体系が構築できない⇒まずはマニュアル類の整備が必要(情報管理)

・動画ツールの作成労力⇒現場の閑散期での熟練技術者の選定および起用(人的資源管理)、動画編集に係る外注費などのリソース投入(経済性管理) 

・指導労力を都度要さない⇒二次リスクとして受講者の習得度合いを把握しにくい⇒理解度テストの運用を検討(情報管理)

(3)近い将来新たに導入が可能になると思われるデータ利活用の方法

①利活用可能なデータの内容とその方法: AIによるBIMモデル自動生成。従来の2次元の図面データをAIが自動解析をし、BIMモデルに変換

②事業・プロジェクト等への期待効果と理由

・既存建築物の維持管理情報もBIMモデルを用いて運用できる(情報管理)

・従来の2次元データに長年慣れ、BIMモデルの作成に難がある技術者も容易に活用できる(人的資源管理)

③利活用の課題やリスク

・システム開発および設計のために、プロジェクトとして組織化する必要⇒膨大なリソース投入(社内人員、会議時間、ベンダー費用など)を要する(経済性管理)

・二次リスクとして、BIMデータを過信し、自力で妥当性を検証する技量が低下

⇒対策として検証の手順書の策定(情報管理)

⇒上記の手順書を基に若手の指導(人的資源管理)

 次回、2020年の問題を見ていきましょう…

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