・リスクってナニ?
・本番では、さまざまに問いかけがなされているが、それらはざっくり言えば、〇〇〇
・いくつかある総合技術監理、あえて一つ選ぶならどれ?
社会人になるまで技術士の存在も知らなかった、一級建築士のKayが技術士(建設部門)に続いて総監部門を取得した体験をもとに傾向分析や対策を綴っていきます。




過去10年の設問の切り口

記述式の設問では、様々な文言で問いかけがなされます。ざっと過去10年間の問題文から、問いかけを拾い出してみました。
2022年 利点と問題点、最も重大な障害
2021年 期待できる効果、課題やリスク
2020年 被害
2019年 重大な影響、課題や障害、デメリット
2018年 課題、乗り越えなければならない障害、及ぼす効果、付随して生じる留意すべき影響
2017年 課題
2016年 メリット、デメリット、トレードオフ、課題、解決されない部分、残るであろう課題、新たに生じる可能性のある課題
2015年 リスク、トレードオフ、新たなリスク
2014年 社会影響
2013年 課題
一見、法則性もなく、多種多様な問いかけがなされていますね。ですが個人的には、あまり厳密に文言を区別する必要性はないと思っています。少し乱暴に言ってしまえば、どれも大括りで『リスク』です。
(もちろん、答案用紙に書き込む際は、問題文の文言を出来るだけ引用します。採点する試験官に分かりやすいように…。)
リスクとは、将来いずれかの時に起こる不確定な事象とその影響です。もっと単純に言えば「計画からのズレ」です。以前は、悪くなる方向や危険因子という意味に限定されていましたが、ISO31000によれば、あくまでズレであって計画よりも悪くなる方向も良くなる方向も含みます。
とはいえ、これは試験ですから、問われるのは悪くなる方向が圧倒的に多いですね。そこから解決策はどうするのかと設問が展開されていきます…。
総合管理技術はリスクマネジメントを…

『総合技術監理 キーワード集』のP2~3に総合管理技術についての記載があります。【残念ながら現状ではこのような管理技術として統一的に広く適用可能な方法論は確立されていない】としながら、いくつかのアプローチが紹介されています。
- 総合的品質管理
- 管理会計
- 意思決定論
- リスクマネジメント
実際の試験の問題文を見る限り、この4つの中であれば、「リスクマネジメント」の適用が最も現実的です。例えば、「管理会計を適用せよ」と言われても、会計面から試験問題にアプローチしようにも相当距離感があります。(実際の企業経営には必須だと思います)
どこかに明文化されているわけではありませんが、リスクマネジメントを想定して問題文が作られていると捉えるのが妥当です。2015年の問題文の中には、リスクマネジメントの適用を前提とした回答が求められていました。
すると、多種多様な問いかけの文言があると紹介しましたが、一言集約すればリスクです。「付随して生じる留意すべき影響」や「新たに生じる可能性のある課題」は二次リスク、「残るであろう課題」は残留リスクと捉えて良いでしょう。

まとめ
・リスクとは、「計画からのズレ」
・ざっくり言えば、過去問題文の問いかけは皆リスク
・総合管理技術は、リスクマネジメントの適用が現実的
次回は…

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