- 採点する試験官は受験者の専門分野と同じヒト?
- 総監試験では、専門に特化した記述が得点になる?
- 試験の勝敗の分かれ目で最も重要な項目は?
- 採点者に総監の視点をアピールするためにするべきコトは?
社会人になるまで技術士の存在も知らなかった、一級建築士のKayが技術士(建設部門)に続いて総監部門を取得した体験をもとに傾向分析や対策を綴っていきます。





採点者はどんなヒトか、から考える

書籍やネットで、このような話をよく見聞きします。

総監試験を一般部門の感覚のまま受験し不合格になった
それらはおそらく、5管理に幅広く触れるよりも、深く専門に特化して経済性(品質、コスト、工期)の話題が中心になっているパターンではないかと推察します。
評点で特に重視する項目に、「専門性の深さ」みたいな項目は見当たりません。「それは、一般部門(いわゆる選択科目)の試験で既に確認済み」という意図なのでしょう。なので、そこに回答用紙の紙面を多く割いても加点されません。むしろ『①考察における視点の広さ』とは、それこそトレードオフの関係ですから、必然的に合格ラインから遠のいていく…、ということになります。
それを裏付ける根拠(?)もあります。2020年の問題文の中には以下の記述があります。
論文の記述に当たっては,被害や対策が事業場にとって特徴的で,かつその説明が専門分野外の人(例えば専門が異なる総合技術監理部門の技術士)にも分かりやすいものであるよう留意されたい。
2020年 総監 記述試験 問題文より抜粋
受験者の専門と異なる試験官が採点しうることを示唆しています。しかも、「専門外の人が見ても分かりやすく」とあります。たまたま、この年度の試験だけがそのような採点体制だったというのは考えにくいと思われます。延々と専門特化した記述が合格に寄与しないのが改めて容易に想像できます。
最も重要な「勝敗の分かれ目」は…


総監の記述式は600字の回答用紙5枚で計3000字という一見文量の多い試験ではあります。しかし、小設問が多く、設問一つ当たりの回答スペースは決して多くはないです。そこに5管理のうち、いかに出来るだけ多くの管理をはめ込んでいくか…、という勝負になります。
ここからは、少し私見も入ります。
単純ミスをしなければ、前述の②~④は多くの受験者が大差なく満たせる項目かと思います。基本的に受験者は既技術士ですので。
なので、合格ライン60%を超えるか超えないかの勝敗の分かれ目は…



やはり『①考察における視点の広さ』だと推察します
毎年ではないですが、『5つの管理分野のうちの2つ以上の視点を含むこと』と管理の数を指定されることがあります。



これが2つであればまぁ及第点ギリギリで、3つ以上であればボーナス点
想像ながら、こう解釈しても良いかもしれません。もちろん、個々の妥当性も大事ですが。
ただ毎回、『総合技術監理の視点で問いに答えよ』と記載されている以上、管理の数の指定がなくても多い方が有利と思われます。『2つ以上』とあるのは、あくまで最低限度の要求を示しているに過ぎない、という理解が妥当かと思います。
最後に、「総合技術監理の視点で答えていますアピール」のために、文の冒頭あるいは末尾に5管理を表記すると良いと思います。このことを問題文で指示するケースもありますが、個人的には特に指示がなくても表記しておきたいところです。そのくらいの重要性を感じております。


まとめ
- 採点する試験官は、受験者と同じ専門分野とは限らない
- 延々と専門特化した記述は合格に寄与しない(考察における視点の広さとは相反していく)
- 最も重要な勝敗の分かれ目は「考察における視点の広さ」
- 「総合技術監理の視点で答えていますアピール」のために、文の冒頭あるいは末尾に5管理を表記する
つづく…
コメント